ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
で…
結果を言っちゃうと、私は見事修学旅行委員になれた。
LHRで担任が立候補を募ったものの、誰1人手を挙げようとはしなかった。
お通夜みたいな雰囲気の中で、私は隣から智子につつかれながら、遠慮がちに手を挙げたんだ…
でも、修学旅行委員には、クラスで男女1人ずつ出さなければならなかった。
立候補は私1人だけ。
悩んだ担任は男子全員を教室の一角に集め、話し合いを始めた。
難航した修学旅行委員選びはチャイムが鳴る寸前まで続き、なんとか1人の男子を選んで終わりとなった。
みんな…
やりたくないんだね─
結局、修学旅行委員に決まった男子は、すごくめんどくさそうにして、頭を掻いていた。