ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
「夢芽、ノート貸して。」
授業が終わってすぐに私は席を立ち、3個後ろの席の江藤 夢芽【エトウ ユメ】に声をかける。
夢芽とは中学から一緒だったけど、こうやって喋るようになったのは今年から。
いわば…友達?
「えっ、また〜?ったく…美咲、寝すぎだよ〜」
美咲、とは私の名前。
秋山 美咲【アキヤマ ミサキ】
「ありがとっ♪」
文句を言いながらも、夢芽はいつもノートを貸してくれる。
「もう…いつか呼び出しくらっても知らないからね!村沢、いっつも美咲の方見てため息ついてるよ?」