ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
休憩所とは、先生たちが集まっている場所。
何かあった時はそこに行くようにと、旅行委員の会議でも言われていた。
「じゃあ、私も行く!秋山ちゃん1人じゃ心配だし…」
「ありがと……智子。」
そういうことで、私と智子は休憩所へ、残りのメンバーは引き続き観光に行った。
「秋山さん…どうしたの?」
数分後─
智子に付き添われながら休憩所に着いた私は、養護の先生に、ストーブの前にあるイスに座らされた。
症状を説明すると、しばらくここで休みなさいと言われた。
「中西さん。秋山さんのことは心配だと思うけど…観光、行ってらっしゃい。」
「…はい。」
小樽観光は、この修学旅行では今日1日しかない。
貴重な時間だし、養護の先生は智子に観光に行くように言った。
「秋山ちゃん、ゆっくり休んでね。秋山ちゃんの分のおみやげも買ってくるから!」
そう言って、智子は休憩所を出て行った。
「あれ…?秋山?」