ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
立花先生とは…
さっきの養護の先生。
今の私は体調不良だし、立花先生が近くにいる方が安心出来るんだけど……
よりにもよって、村沢のクラスのバスに乗るなんて─
夢芽をはじめ、いろんな友達がいるのはいいけど、村沢がいるのはちょっと…
「いや…大丈夫。私、自分のクラスのバスで帰る。」
まだお腹痛いけど…
これ以上村沢と一緒にいたら、さらにおかしくなっちゃうよ……私。
「秋山…お前、もう治ったのか?」
「え…まだ、だけど……」
今更だけど…
なんでこんな時に、お腹痛くなったんだろう……
そう思いながら、私はなんとか村沢を説得しようとした。
でも、村沢もなかなか首を縦に振ろうとしない。
「俺はただ、心配なんだよ……」
最終的にはそんなことを言い出して、私はもう何も言えなくなってしまった。
「……わかったよ。」
仕方なく、私は村沢の言う通りにすることにした。