ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜



さっきまで最悪の気分だったのに…



村沢のおかげで、一気に楽しくなってきちゃった。



「はー…おかしい。」



「その調子だと、本当にもう大丈夫そうだな。」



お腹を抱えて笑う私に、村沢は安心したように言う。



「もう……心配させんなよ。」



「えっ…?」



「あっ…秋山。お前もう体調戻ったし、室長会議出るんだろ?そろそろ時間だから、先風呂入ってきた方がいいぞ。会議、多分長くなるから。」



さっきの村沢の言葉……
何だったんだろう?



普段の村沢とは少し違う顔をしていたような……



ま、いっか。



喉の奥に何かが引っ掛かっているような違和感を覚えながらも、私は村沢と別れて部屋に帰った。










< 65 / 174 >

この作品をシェア

pagetop