ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
最後の多分……
余計だよ。
「へぇ〜…そうなんだ。村沢って、結構積極的なタイプ?」
「いや…どうだろ。どっちかって言えば、本命の人を目の前にしたら怖じけづくタイプだな!」
どういうタイプよ……それ。
「あ、そうだ!村沢、新しい彼女……出来たの?」
何故か恋愛話に花が咲いて、だいぶ盛り上がってきたところで、私は村沢にもう1つ聞いてみた。
修学旅行前に聞いた…
彼女と別れた話。
あれを…
思い出したから。
「え?なに、急に?」
村沢も突然の質問にびっくりした様子で、私を見る。
「いいじゃん。…答えてよ。」
「え〜…ま、いっか。秋山だしな……よし!答えるから、その代わりに条件な!」
えっ……?
「…お前も同じ質問に答えること!簡単だろ?」
なんで……私が?
「ちょっ……村沢!?」
「答えま〜す!…俺は、今現在もフリーだよ。自慢することじゃないけど……」
私の言葉を遮り、村沢はサラッと答えを言ってしまった。