エガオ
☆
~おまけ~
俺の名前は高階亮。10歳。
父は有名な会社の社長だ。
そのせいで俺は まだ子供だというのに、たくさんのパーティーに参加させられる。
俺はパーティーが嫌いだ。
社長の息子というだけで
自分より年上の奴らがニコニコしながら媚びを売ってくる。
俺の周りは
嘘の笑顔ばっかりだ。
この日もパーティーがあって
しかもそれが
俺の誕生日パーティー。
やっぱり大人達は
愛想笑いを浮かべて 近づいてくる。
正直言って うんざりだ。
そんな中
1人の女の子が目についた。
俺と同じ位の歳だろうか。
その子が俺の方を見て
近付いてきた。
また笑顔つくられんのかな…
何て思っていたら
『高階亮君ですよね?』
と訪ねられ
「はぁ…」
と 気のない返事をした。
次の瞬間
その子は
『お誕生日
おめでとうございます』
って
嘘のない純粋な笑顔で言ったんだ。
「…ありがとう///」
それから俺達は暫く喋っていた。
その子の名前は
一条麻由香というらしい。
一目惚れだった
―――――――――――…
――――――――…
再会した時
麻由香の笑顔は変わってしまっていた。
それは悲しかったけど、
その理由を聞いて 俺が心から笑わせてあげたいと思ったんだ。
もう一度
あの頃の君に会いたくて
END.