エガオ
★4
保健室に着いて中に入る。
先生の姿はなかった。
…いないのかな
そう思い勝手にベットに寝転がることにした。
『はぁ…』
自然とため息が漏れた。
それから
目を瞑って考えている内に いつの間にか寝てしまっていた。
―――――――――…
―――――――…
暫くして目を覚ますと
辺りはほんのり薄暗かった。
寝ちゃったんだ…
今 何時だろう?
カラッ
体を起こし、ベットの周りのカーテンを開いたら
「あっ 起きた」
え??
何故か高階君がいた。
『何でいるの??』
「一条さんが帰りのHRの時間になっても戻ってこなかったから 先生に言われて見に来たんだよ」
今は5時過ぎだから…
ってことは
高階君は1時間以上もここにいたって事!?
『…起こしてくれたら良かったのに』
「いや…
気持ちよさそうに寝てたからさ」
昨日あまり寝れなかったからなぁι
『ごめんね』
「気にしなくていいよ
俺が勝手にいたんだし」
そう言って笑った彼を見て
何だか胸が苦しくなった。
彼が来てから
自分で自分をコントロールできない。
調子が狂ってしまう。
何でだろう…?
笑顔のことだって
今まで誰にもバレなかったのに
彼にはすぐに気づかれてしまった