エガオ
★7
その男子が出ていって 屋上には私と高階君の2人だけ。
…私気付いちゃった
この よく分からない気持ちを何て呼ぶのか
こんな気持ちになる理由(ワケ)…
私
高階君のことが
好きなんだ
「…大丈夫か?」
暫くして、高階君が心配そうに聞いてきた。
『うん
高階君が来てくれたから
何もされてないよ』
そう言うと
「よかった―…」
高階君はその場にしゃがみ込んだ。
『ありがと…ね?』
「いや…
市ノ瀬が男と一緒に屋上に行るの見えてさ
心配で来ちまった」
それを聞いて胸がきゅんと締め付けられるのを感じた。
『あ…「~って
俺 キモいー!!ι」
告(イ)ってしまおうかとしたら
突然
叫んだ高階君。
「ヤベェ」
とか言ってる。
『ぷっ』
そんな姿がおかしくて
ついふき出してしまった。
『あはははは~
自分がキモいって…笑』
笑いすぎて涙が出てきた。
こんな風に声を上げて自然に笑ったのは久しぶりだった。
「…市ノ瀬さぁ」
急に声を掛けられ、彼の方を見た。
すると