君が僕のすべて

初めておばさんとおじさんの家はどんな形でどんな景色が見えるのかは
わからないけど

なんだかいい香りがした。


「圭ちゃん、おばさん買い物に 行ってくるから、おじいさんと 二人で静かにあそんでいてね」
「はい。」
まだ緊張していて、行ってらっしゃいなんては言えなかったけど、
おばさんがウフフと笑った声が聞こえて、とっても嬉しかったの。


おばあさんが出掛けてドアを閉めたときだったわ。

おじさんは言った…

「やっと二人きりになれた」



< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop