笑顔
いつまでも笑い続けてる佐野さんにチョップを入れて、膨れたフリをした。


『ゴメンゴメン。いやーお前面白いな。』


ってまだ笑ってるし。でも分かったんだ。そう言って私を盛り上げてくれてるんでしょ?

何だかんだ優しいじゃん。


初めはすんごく嫌な奴だと思ったのに、会って数日でこんなに打ち解けちゃうと思わなかった。



有難う。佐野さん。


心の中でそう伝えた。


「よし、飲むぞ。今夜はとことん私に付き合って貰うからね。佐野さん。」


『しょうがねぇなぁ。付き合ってやるか。』


ドリンクの入ったグラスを合わせて、新しい日々新しい友に


『「乾杯」』



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