年下王子とお姫様
「良かったぁ〜…“外”って言われるかと思った…」
顔を真っ赤にしながら、
そんな事言うなんて、
ずるいよ。
「あ、あと!私は“あんた”じゃなくて“花恋”だからっ!」
「はいはい。あ、家着いたけど?」
そんな事してる間に、
家についた。
「あ、本当だ。送ってくれてありがとうね。じゃあまた明日っ!」
「うん、また明日。あ、花恋。」
そう呼ばれて、
顔をあげると、
…チュッ
「ばいばいっ!明日も門のところで待ってるから。」
そう言って、
京介くんは帰って行った。
そして、
呆然と立ち尽くす私。
「……今のって…」