年下王子とお姫様


幸せになってください。

私なんかより

もっともっといい人が

現れるよ。

絶対。…絶対。

「ち、ちょっと花恋ちゃん?!」

大粒の涙がボロボロ

零れていた。

「…ッごめん。…新くん?」

「ん?」

「ありがとう。」

「どういたしまして。」

そう言って新くんは

すごく優しい笑顔で

微笑んだ。
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