はじめてのCHU
れ、麗?!!
こんな時間まで練習してるの?!
「れーーい!!」
私は土手の上から、大声で叫びながら手を振った。
麗はそれに気づいたみたいで、手を振り返してくれた。
麗がこっちに駆け上がって来る。
「りく、お前…。こんな時間まで何してたんだ?!」
少し、怒った声で麗が話す。
麗、お父さんみたい…(笑)
「ぇっ…ご…ごめんなさい。」
「え…あ、いや。そういうつもりじゃなかったんだけど。」
「…?」
「あ、えっと…。さてはお前、今まで男と……」
「…っ……はぁぁあ?…麗までそんな事言うのー?私がそんなに遊ぶ人に見える--??」
「…いや…そうは見えないけど…じゃあ、聞くけど、今まで何してたの??」
あ、ちゃんと否定してくれた…。
良かった。
「本屋よ本屋!!本屋に寄ってたら遅くなっちゃったの----!!」
「ふぅん?」
「キー(怒)何よ、その疑いの目は!!もうっ。どいつもこいつも口を揃えちゃって。まったく。」
「あの…さっきから気になってたんだけど、他にも俺と同じ事、言うやついるの?」
「うん、弟が…。」
「ははっ。やるなーお前の弟。」