はじめてのCHU
「おじいちゃんは………おじいちゃんは…………。」
私は思わず涙目になってしまった。
それに気づいたのか麗は、そっと頭を撫でてくれた。
「無理して…話さなくても、いいよ…?りくが泣いた顔なんかみたくないから…。………てゆか、それ以上話すな。」
麗は優しい言葉をくれた。
「ありがとう。でも、ごめんね。話させて…。」
「…そうか…?じゃあ、話せるとこまででいいから。」
「うん…。………約束した日にね、おじいちゃん……………事故で死んじゃったの……。」
「私のせいで…私のせいで…………私がよそ見してなかったらおじいちゃんは……ぅ……ぅあぁぁぁぁぁ。」
ついに私は泣き出してしまった。
「もう…もういいよ。…もう良いから。もう話さないで。」
麗はそっと包む様に抱きしめてくれた。