はじめてのCHU
必死に叫ぶ私。
「…だから…さっきっから、そのファーストキスとやらを俺にくれって言ってんだけど?」
「それは、ごめんなさい。好きな人としかしない予定なので」
「予定は未定だよ?」
………ッッくそ…
しぶといな…。
「とーにーかーく。私のモットーは『はじめてのCHUは好きな人と!!』ですから。諦めてください」
「古いよ?その考え(笑)」
ムッ………(怒)
「良いんですぅ。古くても何でも、私はそう決めたんですから。尻軽女よりは全然マシだと思うんですけど?」
「それ、俺に言ってるように聞こえるんだけど(苦笑)…ま、いいや。じゃあ良い案がある。明後日の試合は俺が先発だから。勝ったらご褒美に、お前の唇ね☆」
意地悪っぽく言う春岡先輩。
コイツ……
「ダメですよ!無理!!却下!!!」
「無理なら今ここで犯すよ…??」
……な、なぬぅ?!
春岡先輩だから本当にやりそうで怖い。
こやつ目……狡い手を使いおって………
「わ……分かりました………」
私は渋々了承するしかなかった。