はじめてのCHU

必死に叫ぶ私。

「…だから…さっきっから、そのファーストキスとやらを俺にくれって言ってんだけど?」

「それは、ごめんなさい。好きな人としかしない予定なので」

「予定は未定だよ?」

………ッッくそ…
しぶといな…。

「とーにーかーく。私のモットーは『はじめてのCHUは好きな人と!!』ですから。諦めてください」

「古いよ?その考え(笑)」

ムッ………(怒)

「良いんですぅ。古くても何でも、私はそう決めたんですから。尻軽女よりは全然マシだと思うんですけど?」

「それ、俺に言ってるように聞こえるんだけど(苦笑)…ま、いいや。じゃあ良い案がある。明後日の試合は俺が先発だから。勝ったらご褒美に、お前の唇ね☆」

意地悪っぽく言う春岡先輩。

コイツ……

「ダメですよ!無理!!却下!!!」

「無理なら今ここで犯すよ…??」

……な、なぬぅ?!

春岡先輩だから本当にやりそうで怖い。

こやつ目……狡い手を使いおって………


「わ……分かりました………」

私は渋々了承するしかなかった。






< 39 / 112 >

この作品をシェア

pagetop