はじめてのCHU
聞き覚えのある、とてもハスキーな声が聞こえてきた。

見なくても、分かる。
その声の主は……

美川麗。

梨亜と顔を見合わせる。

ここの高校だったんだ…。

また胸が高鳴る。
何だろう。
この気持ち…。

って!
もう、私の自己紹介の番!?

「あ…あ。えっと。春岡学園中等部出身の、妃りくです。えーと。マネージャーとして精一杯、野球部のみなさんをサポートしていきますので、よろしくお願いします。」

パチパチパチパチ

自己紹介は無事終わり…

「えーと。言い忘れていたが俺は監督の星野だ。で、こちらが、コーチの篠崎。」

「どうも。篠崎です。よろしく。こんなに部員が増えてくれて嬉しいです。ので。張り切ってこれからは、スパルタでいきまぁす☆」

「えぇぇぇ〜〜!!」
いかにも嫌そうな、部員たちの声。
「と、言う冗談は置いておいて、皆で甲子園目指して、頑張りましょう!!改めまして、よろしくお願いします。」

良いコーチさんだな。
良かった♪

「ではでは。監督の私からも一言。えーうちはいつも、甲子園まで、後一歩と言う決勝戦で負けています。なので、可愛いマネージャーも入部してくれたことだし。今年こそは、甲子園出場目指して頑張りましょう!!」

「おぉぉぉ!!!!」

部員たちの威勢の良い声が聞こえた。

監督も面白い人だな。
可愛いだなんて…//ハハ

いい部活に入ったなぁ。
しかも、美川君が同じ高校だったとは……
ふふふ。
ラッキー♪♪
あれ?何でラッキーなんだ??
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