はじめてのCHU
そして色々な意味で運命の試合の日―――。
はぁぁぁぁ。
あんな約束…しなきゃ良かった……。
先輩は上手いし、春学(ウチ)のチーム、強いんだから勝つに決まってんじゃん…………多分。
てか、勝ってくれなきゃ困るんだけど……何か………複雑!!
はぁぁぁぁ………
「どーしたのさっ。朝からそんなに大きなため息ついちゃって……。しかも、さっきから何回も」
バスの座席に座った時に、梨亜に聞かれた。
「え?!まじ?!聞こえてるの??」
「え?…う、うん」
「はぁぁぁぁ……マジかぁ…。聞こえてたの…」
「で?どうしたの??」
「いやね〜一昨日さ……………。」
私は、一昨日の春岡先輩との事を、一部始終話した。
「そーゆうことねぇ…。まぁ…しょうがないねぇ。…いんじゃないっ?春岡先輩って結構カッコイイし?ね??」
「ダメなの----!!!はじめてのCHUは好きな人とがいいのー!!!!」
私は思わず立ち上がって叫んでしまった。
おかげで私は、注目の的だ。
みんなの視線がいっせいに集まる。
その視線の中には、麗のものもあった。
もちろん。春岡先輩もこっちを見ている。
「はぁぁぁぁ」
私は、今日、何度目か分からないため息を漏らす。
…………恥ずかしい……。
何をやっているんだ私は…。