はじめてのCHU

「学校では一度もお前のこと、見たことないけどな。でもまぁ、忘れていなければ俺の事、知ってるはずだぜ?」

「…?!えぇぇぇ????」

ますます分かんなくなってきた。
え?どういうこと??
忘れなければって…??

んん---………
思い出せない。
何だろう。
どこで会ったんだろう。

「まっ…ゆっくり思い出せばいいよ。………無理に…思い出すな…。」

少し寂しげに美川君が言った。

それから皆と別れ、梨亜と一緒に帰った。

「びっくりだったね。まさか、美川君が春学だったなんて。」

「ねぇぇ。まじビビったしッッ」

そしてマジ嬉しいし(笑)

梨亜とも別れ、家路についた。

私は今日の事を考えながら、歩いていた。

うぅぅん。
何で美川君は私の事を前から知ってるんだ??

いつものグラウンドの近くを歩いているとき。
音がした。
何かが壁に当たるような音。

……誰か、壁当てしてる…?!

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