はじめてのCHU
「テンション高いのは、まぁ、いつもじゃん…?笑」
きっと、私と麗のことで、テンションが上がってんだろう…。
「てか、んなことより。お前、早く家入れよ〜?風邪引くぞ」
「まぁ〜大丈夫だって。その辺は気をつけるよ♪」
麗に本当かよって目で見られて、麗はトレーニングに戻った。
本当だもん。麗には絶対、心配かけないもんね。
絶対………。
「麗…?」
「ん、何?」
「絶対……絶対、甲子園、行ってね」
「何だよ、急に……」
何か、何か何か何か…今言わないと、麗が一生野球やらなくなりそうだったから。
いや…正確には出来なくなりそうって言った方が良いかもしれないけど…。…とにかく、そんな気がしたから。
「甲子園行くどころか、優勝してやるよ」
「本当ー?」
「ああ。…そしたら、そん時は……」