はじめてのCHU
「たっだいまぁ〜♪」
「おう、りく。おかえり〜」
コイツは私と二つ離れた弟の和輝だ。
正直、生意気でウザいけど…。
「ってか、りく。お前、随分ご機嫌だなぁ。何かあったの?……彼氏とかと。」
ギロ
私は和輝を睨む。
「何だってぇ?もういっぺん言ってみな!」
「えぇ?だからぁ彼氏とぉ……」
私は和輝の言葉を最後まで聞かないで一発、蹴りをかました。
「ッッてぇ…。」
「フンッ。彼氏なんていませんからぁ♪」
誇った様に、私が笑うと……
「なぁんてね。りくの蹴りなんか、痛くもかゆくもないもんねー♪しかも、それ。誇ることじゃないから(笑)」
だって。
ほらね?
生意気でしょ??
でもね、どんなに生意気でウザくても、大事な私の弟なんだ。
夜、私が鼻歌を歌っていたら、また和輝が聞いてきた。
「で?今日何があったの??」
「別にぃ。何でもないもーん♪おやすみぃ。」
私は逃げるように自分の部屋に入った。
私は寝ながら、今日あったことを振り返ってみた。
え〜っと今日はぁ………