素直にkissして
「お、柚菜ちゃん、亜樹ちゃん」

「こんにちは美咲さん」
このパン屋さんの店主の奥さんで、クールビューティーな美咲さんが私たちは大好きだった。


「いつも来てくれてありがとうね」

「いえいえ。毎日食べてもまだ食べたいくらいです!」
美味しそうなパンの香りと美咲さんに会えて少し元気が出た。




いろいろ悩んでラウンドパンを選んだ。


「あれ?柚菜ちゃんはいいの?」
お会計をしようとすると美咲さんが驚いていた。


「今日は失恋祝いに私が奢るんです」

「えっ!?柚菜ちゃんフラれたの?」
有り得ないと言わんばかりに、驚く。


「フラれちゃいましたね」
笑うしかできない…。

「柚菜ちゃんフるとか勿体無い。じゃあ、新しい恋して彼氏ができたら、好きなパンをどれでもプレゼントするからね!」


「ありがとうございます」
素直に嬉しかった。
パンがもらえることが嬉しいというか、美咲さんのその心が嬉しかった。
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