素直にkissして
家に帰ってまっすぐ部屋へ向かう。
制服を脱ぎ、ルームウェアに着替える。



そのままベッドに倒れこむ。



「はぁ…」


好かれている方だと思っていたんだけどな…。


初めて先輩と会ったのは学校の図書館。

私が小説を探してぐるぐる回ってたら先輩が声をかけてくれた。




「何してるの君…」


その時の先輩は、無表情だし声に抑揚ないしで正直怖かった。
目当ての小説のタイトルを言ったら小さく「あぁ、あれね」と言ってその本がある場所まで案内してくれた。





「はい。面白いよ、これ」

一瞬だったけど、少し微笑んでくれて…

その日から少しずつ話すようになっていった。
< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop