素直にkissして
私は私で一応凹んでいる。
見た目では全然わからないだろうけど、亜樹は気づいている。


「よしっ、じゃあ失恋祝いに何か奢りますよ♪」

「ありがとう」

荷物をまとめて教室を出る。


「どこ行く?」

「いつものパン屋さんがいい」

よく通っているパン屋さんのパンが食べたい。
すごく美味しいからフラれた悲しさが少しは消えるはず。




靴を履き替えて、校門へと向かう。











「山田ちゃーん!」


大きな声がした。
聞いたことある声。


「やーまーだーちゃーーーんっ!」


「誰?」
亜樹が何となく振り返る。
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