幼馴染みはプレーボーイッ!



幻聴かと思った。

真面目に、病み過ぎて頭イカれちゃったかと思ったら笑えた。


だけど、幻聴なんかじゃなかった…。







…ぎゅっと後ろから抱き締められたんだ。


耳元から「はぁ、はぁ、」と荒い息が聞こえる。




私は至極安心している…。



「…凛緒」


私は醜いから…


「…どーして?」


密かに思っていたのかもしれない…。


「何が?」


侑君が私を追いかけて来てくれると。


「…どーして来たの?」


私は単純だから…


「…どーしてって…凛緒の事ほっとける訳ないじゃん」


喜んでる


「でも、彼女…」


私の所に来てくれたって…。


「凛緒の方が大事」


私は馬鹿だから…


「侑君…」


――忘れていたんだ。







< 29 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop