幼馴染みはプレーボーイッ!
幻聴かと思った。
真面目に、病み過ぎて頭イカれちゃったかと思ったら笑えた。
だけど、幻聴なんかじゃなかった…。
…ぎゅっと後ろから抱き締められたんだ。
耳元から「はぁ、はぁ、」と荒い息が聞こえる。
私は至極安心している…。
「…凛緒」
私は醜いから…
「…どーして?」
密かに思っていたのかもしれない…。
「何が?」
侑君が私を追いかけて来てくれると。
「…どーして来たの?」
私は単純だから…
「…どーしてって…凛緒の事ほっとける訳ないじゃん」
喜んでる
「でも、彼女…」
私の所に来てくれたって…。
「凛緒の方が大事」
私は馬鹿だから…
「侑君…」
――忘れていたんだ。