愛しのりんご君。
りんごが一つ。
「…あ、鼻水垂れそう……。」
花粉症なんて、大嫌いだ。
マスクしてないと鼻水は垂れるし
なにより、マスクするのが面倒。
…だからといって、マスクをしなかったら、今のようになっちゃうんだけど。
「またマスクしてきてないの!?
……りんご君の所行っておいでよ。」
親友の紗里は、既に呆れ顔。
「ん−…そうする−−。」
"りんご君"は、毎日必ずティッシュを私にくれる人。
ってゆーか、隣人?