愛しのりんご君。


「え。
実久がそう思ってなくても、りんご君は………………げふん、」




あ、今明らかにごまかした。


"げふん"って…マンガじゃあるまいし。



ま、あんまり聞き出す気もないけどね。

紗里、頑固だから、絶対言ってくれないし。





「…ま、デート楽しんで来てね。」



ニヤニヤしながら紗里が言う。



「だからデートじゃないし……。」




クレープ食べに行くだけなんだし…。


てか、何回も言ってるけど、私にはちゃんと"彼氏"居るんだからね!!

…学校が違うからあまり会えないけど……。


< 14 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop