愛しのりんご君。
あなたの寝顔を見てました−−…なんて、言えないし。
とにかく、曖昧にごまかした。
「じゃ……行く?」
罪悪感を感じているのか、少し遠慮気味にりんご君が言う。
や、だからさ?
りんご君のせいじゃないって……
「ん、行こっか!!
私はね−、苺のがいいなぁ−−!!」
「あ−−。
俺はバナナチョコがいいかも。」
なんて、ちょっとカップル的な会話をしながら私とりんご君は学校を出た。
……あ、言っとくけど。
別に私とりんご君、付き合ってるとか、そんなんじゃないんだからね!!
カップル"的な"だからね!!