愛しのりんご君。
「…あ、坂元。」
りんご君がこっちに気付く。
ついさっきまで練習してたのか、真っ黒の髪は汗でちょっと引っ付いてて。
顔は、真っ赤。
これは、運動した後だからとか、そういう理由じゃなくて。
"りんご君"って呼ばれる理由。
…あ、ちなみに言うと"坂元"って私の名前ね。
坂元 実久。
「ティッシュ?」
「…へへ、当たり!!」
まぁ、これは毎日の事だから、当たりでもおかしくはないと言うか…
むしろ、当たらなければおかしいって位。