愛しのりんご君。


私が忘れなかったのも珍しいけど、りんご君が忘れ物をするのはもっと珍しい。



「持ってきてるよ。
じゃあ、今日は私が見せるねっ!!」



私が笑いながら言うと、



「さんきゅっ!!
帰り、なんか奢るから。お礼に。」



私以上に笑いながら、りんご君が言った。



…奢るって………(-∀-*


じゃ、駅前のクレープがいいな−……って!!

そうじゃないじゃん!?



「いいよっ!!いつもお世話になってるの私だし!!」



「…ふはっ。お世話って…!!笑
いいから、お礼くらいさせて?」


−−−−−律義な奴め。

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