少女の話
少女はその場から動けなくなるほど引きこまれる小説に出会った。

そして、自分もこんなに感動する小説を書きたいと思い、紙とペンを持って、机に向かった。

出来上がったのは、小学校の絵日記と言っていいチンケな文章だった。

それでも少女は書き続けた。
いつか人の支えになる小説を書きたいと思って。

少女は嘆いた。

なんで自分には小説を書く才能がないんだろう!書けない!書けない!書けない!


少女は泣いた。
一週間経ってやっと部屋から顔を出した。

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