虹色DAYs~番外編はいかがですか?~


さかのぼる事数日前。
ことの発端は我が双子の姉、陽の提案だった。

9月が終わり、10月に入って数日が経った頃、突然

『諒、アメリカンキッズ達みたいに仮装してハロウィンがしたい!』
と喚き…いや、言い出した。


アメリカンキッズだの仮装だのハロウィンだの、あんた幾つだよ。

だがしかし流石は我が双子の姉。
そんな妹の冷たい視線、略して「冷戦」ならぬ「冷線」なんぞお構いなしに

『だって仮装してお宅訪問するだけでお菓子貰えちゃうんだよ~?!諒は羨ましくないの?!』

とおっしゃる。


なるほど、確かにお菓子は羨ましい。

そこも流石は我が双子の姉と見受ける。妹の食に対する欲求を見事逆手に取ってきた。
ちなみにあたしにとっての秋は食欲の秋だという事は言うまでもない。



< 22 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop