虹色DAYs~番外編はいかがですか?~
am9:00
眠い目を擦りつつ、予定通り衣装を詰めたバックを持って歩いて数分の篠塚家に向かう。
am9:10頃
篠塚家に到着。インターホンを鳴らすと中からあさかのお母さんがいつもの様ににこやかに出てきた。
幼なじみということで幼い頃から篠塚家に入り浸っ…遊びに来ていたお陰ですっかり顔馴染みだ。
あさかの身長が小さい所とかのほほんとした雰囲気はあさかママ譲りだ。顔も似てるし。
だからいつも思う。DNAの底力はハンパない、と。
気を取り直してam9:30過ぎ
挨拶もそこそこに部屋を一室借りて衣装に着替える。
「あら、ジャック…と魔女…かしら。諒ちゃんと陽ちゃんのそれは。
また何か悪戯するつもりね。二人とも相変わらずなんだからー。」
着替えに手間取りつつも無事準備完了。部屋を出てあさかの部屋がある2階に向かおうとした時、あさかママが声をかけてきた。
やっぱり陽のミックス衣装は人を困惑させるんだな。
あさかママの表情を見て確信した。だってあのあさかママが苦笑してるんだもん。
いや、正確にはあたし達に向けられた苦笑なんだけど。
それよりも狼の肉球だか何だか知らないけど、妙にリアリティ溢れた手は正直気持ち悪いと思うのは当然だと思う。うん。