とある堕天使のモノガタリⅡ
~MIDRASH~
悪魔学の知識もある3人は、主に情報収集を担当してるとアランは紹介した。
『唯一の女性メンバーのシンディ、それとダンにニコラスだ。』
3人は軽く手を上げて挨拶をすると『P2にようこそ』と微笑んだ。
そしてアランは腕を組んで右京達に向き直るとこう言った。
『そして…俺がこの“P2”の指揮をしているリーダーという訳だ。』
そもそも秘密結社“P2”とはこの7人であって、右京達が見つけた秘密結社とは別ものらしかった。
『あの秘密結社はゴールデンドーン、通称“GD団”って言う組織のイギリス支部なんだ。
俺が指揮する“P2”はそこで知り合ったメンバーから出来たんだよ。』
だが“P2”と言う名の秘密結社には昔耳にした事あった。
それをアランに言うと、しれっとして『わざと同じ名前にした』と答えた。
本家“P2”はマフィア組織だった。
アランはそれに目を付けた。
『本家“P2”は有名だろ?
まず“P2”って聞いたらマフィアだと普通思うじゃないか。
俺の指揮する対悪魔の“P2”を思い浮かべるヤツは少ない。』
『つまり、カモフラージュって事か…』
『なるほど…』
だが“P2”のメンバーだというのは他言無用だと念押しされた。
現にアラン達ですらGD団のメンバーでもあるのに、“P2”の事は誰にも話してないらしかった。