とある堕天使のモノガタリⅡ ~MIDRASH~



チラッとマイケル達の方を見ると女の子に声を掛けられている姿が目に入った。


「外見ではあの性格は分からないからなぁ…」

「って言うかあれってアイコだよね?」


よく見ると確かに…


右京はちょっと心配になって忍から離れてマイケルに近寄った。


『マイク、それ俺の知り合い。』

『ああ、今聞いた!キュートな子だな!

クロウの周りは可愛い子が多い。』

『キュートだなんて…恥ずかしいよ~』


…こいつこんなキャラだったか?と半眼でアイコを見ると「なによ」と睨まれた。


「とりあえず、みんなで乾杯でもするか?」

「寛二が今クミを迎えに行ってるから始めてようぜ!」


陸はガクにドリンクを注文するとジェイクと一緒にボックス席に入った。

『クロウ、今日は飲もうじゃないか!』

『初詣行くんだろ?それで止めとけよ?』


ジェイクは『分かった分かった』と言いながらグビグビと飲みだした。


『ねぇねぇ!!右京君はイギリスでもやっぱり目立つ?』

『まぁ…でも意外に溶け込んでるんじゃないか?』

『俺が目立つとしたら、それはお前らのせいだよ。

毎回手の込んだイタズラしやがって…』

『ウリ坊にイタズラ…』


興味津々のアイコは『どんな?』と身を乗り出した。


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