とある堕天使のモノガタリⅡ ~MIDRASH~


このままイタズラを続けていたら嫌われてしまうかもしれない。


『まさかヒューガが恋人じゃなかったなんて!!』

『だけどよ、クロウの彼女ってどんな子だろうな…

あのルックスだぜ?相当の上玉だと思うぞ!?』


そう言われ『確かに…』とマイケルも頷いた。


『『ものすごく見たい!!』』


思い立ったら行動あるのみだ!


二人は部屋を飛び出し、虎太郎の元へ走って行った。

その勢いにすれ違う奴らはみんな首をすくめるのだった。






虎太郎はバスルームでシャワーを浴びていると騒がしさに気付いたが、ここではよくある事だ。

特に気にもせず、頭からシャワーを被った。



『ヒューガ!!』



突然後ろの扉が開いたかと思うと大男二人が現れて、虎太郎は思わず壁に張り付いた。


『なっなっ…なに!?』

『クロウの恋人ってどんな子なんだ!?』

『…それって…今話さないと駄目な話?』

『駄目だ!今すぐだ!』

『早く洗っちまえよ!』


そい言うとにやけた大男二人はボディーソープとシャンプーを持って虎太郎に襲いかかった。


そしてバスルームの外まで聞こえる程の絶叫が響き渡ったのだった。





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