とある堕天使のモノガタリⅡ
~MIDRASH~
部屋に戻った右京はベットに寝転がって天井を見つめた。
日本に居た頃は忍の心配ばかりしてたくせに…
俺の方がつらいんじゃないか…
「情けねーなぁ…」
ポツリと呟くとアランがPCから顔を上げた。
『大丈夫かい?』
『ん…なんとか…』
『なら良かった。
じゃあちょっと見てもらいたいんだけど…』
そう言われ雑念を振り払うように気合いを入れて起き上がった。
忍が恋しく思うけど…
大丈夫。
俺は負けない。