とある堕天使のモノガタリⅡ
~MIDRASH~
久々にオールメンバーでの作戦会議にアランは満足そうに口角を上げた。
『みんな揃った事だし、そろそろ始めよう。』
ボスの言葉にダンは今回の概要を話し出した。
『これはとあるルートから得た情報なんだが、連続怪死事件が起きてるらしい。
それと、最近多発している強盗事件。
なんの共通点もなさそうな2つだが、警察の捜査でとある事実が発覚した。』
ダンはロイにモニターに資料を出すように指示した。
大型スクリーンに幾つかのウィンドウが表示され、そのひとつに被害者の写真があった。
『どこでこの画像を手に入れたか聞きたいとこだけど、あえてスルーするよ。
この被害者はどの事件の被害者なんだ?』
そう聞くニックにダンは『怪死事件だ』と答えた。
『この被害者の男はエドワード・ニコル。前科持ちでそのほとんどが窃盗だ。』
『つまり、窃盗事件の犯人って事か?』
『その通り。これは極秘情報だが、怪死事件の被害者は他に二人居る。』
ダンの話に合わせてロイは新しいウィンドウを表示させた。
『ひとりはサラミス・コナー、そしてその妻エリザベス・コナーだ。』
そこで右京は手を挙げて疑問を口にした。