シュガーレス・キス


大丈夫。
きっとスミレちゃんとなら上手くいくと思うよ。

多分、時間はかかるかもしんねぇけど、それでも頑張れ。


そういうとスミレちゃんは小さく微笑んで、大きく頷いた。


「悠那は優しいね」

「別に、友達なんだから応援したくなるでしょ」

「女の子みたい」

「うるせぇよっ」

「…でも、ありがとう。私、頑張るから。諦めないよ」


スミレちゃんは俺の目をしっかりみて宣言した。


「結果報告待ってます」


さて、と呟きながら抜き取ったペットボトルをスミレちゃんの鞄にしまって歩き出す。


「そろそろ三木来ると思うし俺行くわ」

「ご飯食べないの?」

「香織ちゃんとこ行ってくる。またあとでな」


突き当たりを曲がって階段を降りて香織ちゃんのいる英語教材室へ向かった。


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