シュガーレス・キス


俺の両親がいないことを打ち明けてから約1ヶ月。


特に変わったことはないし相変わらずの毎日だけど、ハルの様子が可笑しいと、最近だけど少し感じてきた。


視線を感じると思ってハルの方向を見てみれば咄嗟に反らされるし、ろくに会話もしないで突然いなくなったり。


今日の今さっきみたいな、朝起きたらやけに近かったり、そんなことが増えた。


何なんだと思って聞いてみようとすると何かと理由をつけてハルははぐらかすから、その意味も未だに不明だ。


避けられてるのかとも思ったけど、態度そのものはあまり変わってないし、ふとした時にハルが可笑しくなるからよくわからない。





「わかんねぇよなぁ…」

「何が?」


登校して自分の席の回りに集まる三木と順平を他所にボソッと呟くと、後ろから抱き締めてくるかのように顔を出した涼子が聞いてきた。


「時に人の行動は不思議だよなって」

「…今の私のこと?」

「も、含めてかな」


離れて、というと潔く離れた涼子。

でもいかにも不満そうな表情。


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