【完】 小恋歌ー楽なロックな日常ー
承
#僕#
僕のシャレ
「十円置いて
(置く)
十億円」
つまらなくても
笑ってくれた
スカートに
十円玉を
投げ置いた
汚ならしい、と
君は返した
***私***
十円で
仕事をさせる
つもりでしょ?
そんなに安い
女じゃないわ!
#僕#
「狸だけど
眼鏡外すと
かわいいよ」
こうやって僕は
口説き始めた
「男っぽい
君の性格
好きだよ」と
超不自然に
視線をそらす
***私***
人生で
初めて私
口説かれた
心の準備
出来ていないわ
#僕#
「仕事して」
『好き』と言ってまで
たよったのに
君にはまるで
届かなかった
君と僕
同じ学年
だったけど
副委員長と
平の差がある
***私***
気にしない
あなたの顔が
悪くても
平委員でも
差別してない
#僕#
嫌いなら
すぐに逃げ出す
好きならば
仕事するはず
君の答えは?
「やってやって」
「駄目よ、駄目よ」の
繰り返し
でも、逃げない
君に希望を
***私***
あなたこそ
仕事をすれば【青筋】
私だけ
苦労したって
割に合わない