恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『そっか…朝別れたんだ…何か信じられないんだけど」
『うん、でも言ってたよ、翔が。でさ、ミチに報告してくるとか言って昼休みミチのとこ行ったんだ」
「そうなんだ…でもさ、秋野さんは?それで分かったって言ったの?』
『うん、なんかアッサリそっかって言ったらしいよ。まぁ年上だしさ、女のプライドがあったんじゃない?』
女の…プライド…かぁ。
でも、ほんとに好きなら…そんなにアッサリと諦められるのかな?
年上だとそういうものなのかな?
なんだか腑に落ちないけど。
『とりあえずまぁ、よかったじゃん。一件落着ってことで』
でもマナがそう言ってくれたから。
あたしはウンと頷いて。
せっせと掃除を終わらせていった。