恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『じゃあまた明日なぁ!!』
『バイバーイ!』
そして今日もまた、河川敷に響いた声。
帰る方向の違う俺達は、その言葉とともにそれぞれの帰り道へと自転車を走らせていく。
『なぁナオ』
『ん?』
『あのさぁ、マナ…』
『ん?マナがどーしたんだよ』
そして帰る方向が俺と同じなナオに、俺は自転車で並んで走りながら聞いた。
『マナのこと、どう思ってる?』
『えーっ?マナ?どうって友達に決まってんだろ』
するとナオは…
当たり前だろ、みたいな顔をしながら…俺にそう言った。