恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
でも、その夜―――
俺の携帯に、マナから珍しく電話がかかってきて。
だから内心ドッキドキで、ビックリしながら電話に出た。
『もしもし』
『あっタクー?ゴメン今大丈夫?』
『おぅ、全っ然大丈夫!』
『あのさぁ、来週ナオの誕生日じゃん?』
と、その時……
マナの口から出てきたナオという名前に、なんだか一瞬でテンションがガクッと落ちていって。
『あぁ、そういやそうだったな』
『うん。でね、なんかプレゼント買いに行きたいんだけど何がいいと思う?』
そしてまた、
マナのそんな言葉を聞いた俺は…
一気に気分がブルーになった。