恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『ねぇタク、私…どうしたらいいかな?』
『何を?』
『だって私達…友達じゃん?だからいきなり好きとか言ったらさ、ナオびっくりするでしょ…ってか私もさ、自分で気付いたの最近だし』
マナはそう言うと、ナオへの気持ちに気付いたキッカケを、俺に話してくれた。
俺が…
マナのことを好きだとも知らないくせに。
マナがナオへの気持ちに気付いたのは、俺の予想通り、二年になってからだった。
クラスが変わって、別々になって。
そしたらナオが、いきなりそのクラスでモテ始めて。
それからはマナが、ナオのクラスの教室の前を通るたびに、他の女に囲まれている姿を見かけるようになったらしく…
そんな姿を見るたびに、マナ不思議な苛立ちを覚えて。
気付けばナオのことを…好きになっていた。