恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『ねぇナオ、あさって誕生日でしょう?これ、プレゼント』
『えっ?マジ?っつーか覚えてくれてたんだ?俺の誕生日』
『まぁね』
そして――――
ナオの誕生日の二日前。
あたしはそう言って、一生懸命選んだ誕生日プレゼントを…
ナオに直接渡したんだ。
ナオの誕生日は日曜日だから、ほんとは週末にでもみんなでお祝いしたかったけど。
タクに聞いてもらったら、なんか土日はナオに予定があるらしいとか言ってたから…
ちょっと早めのプレゼントになった。
『開けていい?』
『もちろん!』
でも、私があげたプレゼントを開けた瞬間のナオの顔を見ていたら…
誕生日当日だろうがちょっと早かろうが、どっちだっていいって思えた。
だってナオは超喜んでくれて。
すごく嬉しそうに、
あたしに『ありがとう』って…言ってくれたから。