恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
近付く距離
『大丈夫かなぁタク達』
『大丈夫だって!月曜には元に戻ってるよ。心配すんなってミチ』
『そうかなぁ……だといいんだけど』
みんなと河川敷で別れてすぐ。
翔から電話がかかってきて。
時間あるなら戻って来いよと言った翔の言葉に、あたしはまた、急いで河川敷へと引き返した。
そして二人でまた座り込んで。
ボーッと話をしながら一緒に空を見上げていた。
『なぁミチ?』
『んー?』
『ミチの元カレって、どんな奴だった?』
『えっ?元カレ?…元カレ!?』
でも、いきなりそんなこと聞いてくるからなんかちょっと動揺して。
思わず二回も聞き返したら―――
『なにビックリしてんだよ、ほんとミチっておもしれーよな』
そう言って、翔が笑った。