恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『笑いすぎだし!元カレねぇ……どんな人って聞かれてもなぁ。普通にナオと同じ感じ。中学の同級生の子だったよ』
『ふーん……ミチも……まだそいつと連絡取ったりしてんのか?』
『取ってない取ってない!』
『そっか…じゃあいいけど』
翔はそう言うと、流行りの歌手の歌を口ずさんで。
気分良さそうに間奏部分のメロディーまで鼻歌で歌っていた。
なんか最近…ふと感じる。
マナが前に言ってくれたこと。
翔もあたしを…
特別に思ってると思うってこと。
自分でも少しだけ…
分かるような気がする時があるんだ。
翔の言う、言葉一つ一つが。
なんか教えてくれているような、そんな気が。