恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『あ、そうだ綾乃。この服くれたのがコイツなんだ。な!マナ!』
『あぁ…うん…』
『そうなんだぁ。なんか初めてこの服着て来た時に、珍しくかっこいい服着てるなぁっておかしいと思っちゃったから、会った瞬間聞いちゃってたんです、それどうしたの?って』
『あぁ…そうなんですか』
『それからナオ、デートする時はコレみたいになってて。なんかいわゆる勝負服?みたいになってるんですよね』
『あぁ……はい』
『でもナオに似合ってるし、超センスいいですね、マナちゃん』
でも、彼女の綾乃ちゃんが、ニコニコと笑いながらマナにそう言ったのに。
何故かマナは、それ以上は何も答えないままで。
首を軽く傾げながら…苦笑いをしていた。
どうしたんだろ?マナ…
と、不思議に感じながらも、ナオ達カップルとはその場で別れて。
そして花火が見える場所までまたあたし達は歩きはじめた。
だけど――――