恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜



『ごめんね…なんか』


『えっ?なんで謝んの?』


『だって私……いきなり泣いたりしてさ』




タクがいなくなって。

あたしと翔とマナの三人になったら。


すぐにマナがそう言って謝ってきた。





『別に泣いてもいいじゃん。誰だって泣きたい時はあるんだし』


『そうだよ我慢しなくていいんだから、俺らといる時はさ』




だからあたしと翔は、そんなマナに、そう言葉を返した。





『なんでそんなに優しいの?みんな……ミチも翔も…タクだってさ……なんでそんなに優し…の…』




そしたらマナは、また涙をこぼして。




『私ほんとバカだよね、ごめんね…』




そう言って、泣きながら笑った。



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